Windows で Radeon を使って ComfyUI や Automatic1111WebUI を動かす
カテゴリ:deeplearning
            ROCm(TheRock) を使う方法と ZULDA を使う方法とがある。
ROCm は NVIDIA の CUDA に相当し、動作が高速。ZULDA は翻訳レイヤーで動作速度は劣るが、導入は容易で、日本語のトラブル解決情報も多い。
コンパイル済み whl を使う方法では ROCm のインストールも容易なので、今後は ROCm が主流になると思われる。
ROCm(TheRock)
ROCm は NVIDIA の CUDA に相当する。TheRock は ROCm の開発版。2025 年 9 月 18 日に発表された ROCm 7 で Windows に対応した。
利点
- 推論速度が高速:ZLUDA による CUDA エミュレーションと比較して速度面で有利
 - 完全な機能アクセス:ZLUDA では利用できないオプションが使用可能
 - Triton + Flash Attention 対応
 
欠点
- 事前コンパイル済みのパッケージが限定的で、必要なものがない場合は自分でビルドする必要がある
 
インストール方法
ConfyUI(コンパイル済み whl を使う方法)
ROCm 7
[Installation Guide] Windows 11 + ROCm 7 RC with ComfyUI
ROCm 6.5
Windows上でComfyUIをROCmネイティブで動かす
【AMD GPU】ZLUDA不要!? TheRockビルドのPyTorchを使用してComfyUIを試みる
Automatic1111 WebUI
Stable Diffusion on Windows 11 with ROCm
以下の環境で動作検証をした動画。
- Windows
 - Python 3.11.9
 - RX 7700 XT
 - TheRock
 
Framepack
Windows上でFramepack(とeichi)をROCmネイティブで動かす
そのほかの情報
ROCm のビルド
TheRock(ROCm の開発版)を Windows でビルド
ZULDA
ZULDA は CUDA を ROCm に変換するインジェクションレイヤー(翻訳レイヤー)。
利点
- ROCm よりインストールが容易で日本語の情報が多い
 
欠点
- 速度面で ROCm に劣る
 - 初回実行時は変換作業が必要でこれが遅い
 - 環境がアップデートされるごとに再変換が必要
 - ROCm の一部機能を利用できない